5人の子供を通わせる理由

この4月に末っ子がウリユチバン(幼稚班)に入園し、我が家の5人の子供たち全員がウリハッキョ(学校)、ウリユチバンに通うことになりました。

私は今年でウリハッキョの保護者歴が10年になりますが、まだまだ続きそうです。(笑)

正直、経済的な負担は少なくはありませんが、それでもウリハッキョに通わせようと思えるのは、子供達と真剣に向き合ってくれる信頼できるソンセンニム(先生)達や、年齢に関係なくいつも仲良くしてくれる同じルーツを持つトンム(友)達がいるからです。

私自身も15年間、民族教育を受けて育ちました。

これからは、ウリハッキョから受けたサラン(愛情)を、子供達と一緒に恩返ししていけたらと思っています。

金愛順

ありのままの自分を受け止め、成長していける場

私たち夫婦はともに日本の学校へ通いましたが、子どもがウリハッキョに通うようになって授業はもちろん、参観や家庭訪問、運動会など民族文化に包まれた経験を重ねてきました。

それに子どもたちだけでなく、オモニ会も日本のPTAとは違って子どもたちの教育に大きな役割を果たしています。

6歳まで日本の保育園に通っていた子どもが、ウリマルをどのように習得していくのか興味と不安を感じていたのですが、半年ほどで、街中でウリマルで声をかけてくる女性に、元気にウリマルで返事する姿に驚きました。

日本で生まれ育った子どもがお風呂で気持ちよさそうにウリノレを歌う声が聴こえるときは、ハッキョに通っていることを実感し、嬉しいというか感慨深いものがあります。

ハッキョはありのままの自分を肯定的に受け止め、成長していける大切な場だと思います。

鄭明愛